トップページ > 事業内容

事業内容

道路管理センターの概要

1)GISを活用した道路管理業務の高度化

電線共同溝  国民生活の高水準化、都市の高度情報化などに伴い、道路には多様な機能が求められています。その中 でも公益物件を収容する空間としての役割には、大きなものがあります。
 特に都市の道路の地下には、水道、下水道、通信、電力、ガス、地下鉄など多種多様の公益物件が輻そ うして収容されています。
 (一財)道路管理センターは、これらの地下埋設物件の管理業務を高度に、システム的に実施するため、 GIS(地図情報システム)を利用して「道路管理システム(ROADIS)」を構築・開発し、道路管理者および 公益事業者が行う道路管理業務を支援しています。また、今後の道路空間の有効かつ適正な利用を図るた め、IT社会、情報化時代にふさわしい道路管理の高度化、業務のシステム化を推進しています。
 現在、「道路管理システム(ROADIS)」を利用して業務を支援している都市区域は、次のとおりです。
 札幌市、千葉市、東京都23特別区、川崎市、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、
北九州市および福岡市の区域

2)業務内容

(一財)道路管理センターの業務は、次のとおりです。
 (1)道路空間の利用の実態及びその適正化に資する調査研究
 (2)道路占用物件の管理のシステム化、合理化及び高度化に資する調査研究
 (3)道路占用管理システムの技術開発及び標準化
 (4)道路占用物件の現況のデータ及びこれに必要な道路の現況のデータの収集、分析、加工及び提供
 (5)道路占用管理システムの管理
 (6)道路空間の利用を適正化するための啓発及び自主的民間活動の育成
 (7)前各号に関する業務の受託
以上の業務のうち、中心となる道路管理システムで支援している業務として、
  ①道路占用許可申請業務
  ②道路工事調整業務
  ③道路占用物件管理業務
  ④電線共同溝管理業務
を重点的に行っています。

道路管理システムの構築と運用

1)仕組みと機能

 「道路管理システム(ROADIS)」は、道路と占用物件に関する各種情報をGISを利用して総合的に管理し、 通信回線などを通じて道路管理者や公益事業者に情報を正確かつ迅速に提供するシステムです。システム には地形・道路の地図情報と埋設物件の図形情報及び、諸施設の構造、管路の材質などの属性情報が入力 されており、必要とする地点の情報の検索、更新を容易に行うことができます。また、特定の設備だけを 表示したり、複数の設備を重ねて表示することや、各種の統計・集計、任意縮尺での図面出力を行う機能 ももっています。

2)運用体制

 「道路管理システム」は、当センターと道路管理者(国、東京都、特別区、政令指定都市)、関係公益 事業者(水道、下水道、地下鉄、通信、電力、ガスなど)により運用されるシステムであり、現在は東京 都の23特別区と11政令指定都市の区域を対象とし、区域ごとに独立したシステム運用形態をとってい ます。道路管理者と公益事業者は、サーバー端末(PC)を当センター(各支部)のサーバーに接続する ことにより、道路や占用物件の現況データを即座に入手することができ、新設する施設の空間の選定や工 事調整などを迅速に行っています。

3)社会への貢献

 「道路管理システム」は、以下のようにシステム参加者のみならず広く社会に貢献しています。
(1)埋設物件情報の事前把握により道路掘削時の破裂等重大事故を防止
(2)膨大な件数の道路掘削工事の工事時期・手順など計画調整の円滑化により交通渋滞を防止
(3)電子申請による占用手続きの迅速化等により、暮らし・産業等の公益サービス提供需要への対応を 円滑化
(4)国民の貴重な財産である道路地下空間の計画的、効率的活用

道路管理システムの全体組織関連図
全体図
道路管理システム導入による効果
効果